スザク「これはナナリーメーカーだ」ルルーシュ「なんだと?」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:コードギアス

長編作品 (21812字)

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作品タグ: SS

ルルーシュ「スザク」

スザク「どうしたんだい?」

ルルーシュ「……いや。なんでもない」

スザク「そうか」

ルルーシュ(ナナリーは今、牢屋にいる。顔ぐらいは見たいが、俺の立場上それすらもできない)

ルルーシュ(ゼロ・レクイエムを完遂するまで、俺がナナリーに近づくことは許されない……!! 許されないんだ……!!)

ルルーシュ「……ふぅ」

スザク「……」

C.C.「ピザはまだか。全く、何をやっている」

スザク「C.C.。少し良いかい?」

C.C.「何故私がお前の言うことを聞かねばならない?」

スザク「ルルーシュのことなんだ」

C.C.「……仕方ないな」

C.C.「元気がない、だと?」

スザク「ああ」

C.C.「別に気にするようなことなのか、それは。奴はもうすぐ死ぬ身だ。たとえ不治の病であっても関係などないだろうに」

スザク「確かにそうだ。けれど、ルルーシュの親友としては見て見ぬ振りはできないというか……」

C.C.「ふぅん。なら、お前はどうしたいんだ? 元気付けたいのか? 間もなく殺す相手を」

スザク「……いけないことかい?」

C.C.「よくわからないな、お前の考えていることは」

スザク「殺す相手だからこそ、全ての憂いを払拭したいと思ってもいいはずだ」

C.C.「分かったよ。勝手にしろ」

スザク「協力してほしい。ルルーシュを元気付けるために」

C.C.「なんで私がそんなことを……」

スザク「原因は何だと思う?」

C.C.「……単純にナナリーと話せないからとかだろ?」

スザク「そんな簡単な理由なわけがないじゃないか」

C.C.「なんだと? 私の考えが間違っているとでもいうのか?」

スザク「今更、その程度のことで落ち込むほど柔な男じゃないと僕は信じている」

C.C.「貴様の意見など知らない」

スザク「もっと深い理由があるはずだ……」

C.C.「本人に訊けばいいだろう」

スザク「ルルーシュが素直に答えるとは思わない」

C.C.(面倒だな)

スザク「そもそもナナリーに会えないのが理由なら、会えば済む話じゃないか」

C.C.「お前な、今のあいつがナナリーにどんな顔で会えば良いと思っている?」

スザク「いつもの仏頂面で構わないと思うけど」

C.C.「できるわけがないだろ。一応、ナナリーは死刑囚なんだからな」

スザク「立場の問題か」

C.C.「そうなるな」

スザク「いや、やっぱり信じられない。ルルーシュがそんなことで悩んでいるなんて」

C.C.「分かった。なら、これをルルーシュに見せてみろ。それで全てがはっきりする」

スザク「これは……ナナリーの囚人服姿の生写真……!!!」

ルルーシュ「はぁ……ナナリー……」

スザク「ルルーシュ。今、良いかな?」

ルルーシュ「……どうした?」

スザク「君に見て欲しいものがあるんだ」

ルルーシュ「なんだよ」

スザク「これだ」

ルルーシュ「これは……!?」

スザク「今現在のナナリーだ」

ルルーシュ「……」

スザク(君が脆弱な人間でないことを僕が証明する)

ルルーシュ「フ、フフ……」

スザク「ルルーシュ?」

ルルーシュ「フフフ、フフハハハ……アーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!! 良い様だな!!! ナァナリィ!!! フフハハハハハハ!!!!!!」

スザク(やはり、ルルーシュが落ち込んでいる原因はナナリーではなかったみたいだ。じゃあ、なんだろうか……)

ルルーシュ「ヒャーッハッハッハッハッハッハッハ!!!!」

スザク「C.C.の考えは外れていた」

C.C.「……馬鹿な」

スザク「僕なりに想像してみたんだけど、聞いてくれるかい?」

C.C.「聞くだけならな」

スザク「ルルーシュは今の生活に疲れているんだと思う」

C.C.「数ヵ月後には死ぬんだ。我慢してもらえばいい」

スザク「公務の場合は当然だ。けれど、それ以外、つまり自室では悪虐皇帝にも癒しは必要になるはず」

C.C.「不必要極まりないだろ」

スザク「君もピザを食べることで日頃のストレスを発散させているはずだ」

C.C.「別にそんなことはしていないが」

スザク「とにかく、今のルルーシュには癒しが必須なんだ」

C.C.「それで? 私に坊やを癒せというのか? まぁ、私とて無駄に生きてきたわけではないからな。子どもの、いや、男のあやし方は心得ているつもりだ」キリッ

スザク「ルルーシュにとっての癒し……癒しとなると……やっぱり、ナナリーか……。でも、ルルーシュはナナリーと会いたがらないし……」

C.C.「おい」

スザク「うーん……。難しいな……」

スザク「どうしたらいいだろうか……」

ジェレミア「どうかしたのか」

スザク「ジェレミア卿。お疲れ様です」

ジェレミア「私に疲れはない。これも忠義の成せる技」

スザク「そうだ。ジェレミア卿、ルルーシュのことで相談が」

ジェレミア「皆まで言う必要は皆無。……ルルーシュ様のお元気が低下していることだろう」

スザク「その通りです。気づいていましたか」

ジェレミア「当然である」

スザク「自分は今のルルーシュがとても疲れているように思えます。そこでどうにかして癒しを与えてやりたいと考えています」

ジェレミア「それは良策。私も是非ともその考えに、忠義に賛同させてくれ」

スザク「はい。ルルーシュにとっての癒しといえば……」

ジェレミア「妹君であるナナリー様を置いて他になし」

スザク「でも、そのナナリーにルルーシュは会おうとしない。もう、どうすればいいか……自分にはわかりません……」

ジェレミア「……私に妙案がある。任せてほしい」

スザク「は、はい! お願いします!!」

ジェレミア「――と、いうわけだ」

藤堂「……」

千葉「なんだそれは? そんなことを藤堂さんに持ちかけてなんのつもりだ!!」

ジェレミア「君の意見が聞きたい。藤堂鏡志郎。知将としての顔をも持つ君に」

千葉「ふざけるな!! 我々はブリタニアに協力などしない!!」

藤堂「待て、千葉」

千葉「藤堂さん……」

藤堂「私たちは既に囚人だ。拒否権などない。働けといわれれば、体を動かすしかあるまい」

千葉「しかし……!!」

ジェレミア「話が早くてお助かりました」

藤堂「ルルーシュは妹であるナナリーからしか癒しを受けない。そういう条件だな?」

ジェレミア「その通り。しかし、神の悪戯か、ルルーシュ様はナナリー様を観賞することすら叶わず」