ナナリー「私にもギアスを使いますか?」ルルーシュ「な……」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:コードギアス

長編作品 (16016字)

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作品タグ: SS

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「ナナリー……。そのダモクレスの鍵を―――」

ナナリー「いやです!!」

ルルーシュ「!?」

ナナリー「お兄様は悪魔です!!!私にギアスを使うなんて!!」ウィィィン

ルルーシュ「ま、まて!ナナリー!!ここに逃げ場などないぞ!!」

ナナリー「酷いです!!私にまでギアスをかけようとするなんて!!お兄様は最低です!!」ウィィィン

ルルーシュ「ナナリー!!言うことを聞け!!」

ナナリー「じゃあ、私を捕まえてください!!」ウィィィン

ルルーシュ「くっ……。やってやる。ナナリー、俺の本気を見せてやるぞ!!」ダダダッ

ナナリー「きゃー」ウィィィン

ルルーシュ「まてー!!ナナリー!!」

ナナリー「お兄様!!そこまで必死になるなんて!!そんなに私にギアスを使いたいのですか!?」ウィィィン

ルルーシュ「これで全てが整うんだ!!俺が描いた理想の世界が出来上がる!!!」

ナナリー「そんなの……そんなのどうでもいいじゃないですか!!」ウィィィン

ルルーシュ「なんだと!?はぁ……はぁ……!!」

ナナリー「お兄様は何が不満なのですか?!」ウィィィン

ルルーシュ「そ、それは……はぁ……は、なせば……ごほっ……はぁ……ながく……なる……はぁ……」

ナナリー「話してください!!今ここで!!」ウィィィン

ルルーシュ「はぁ……はぁ……それ、は……」

ナナリー「でないと、絶対に私はお兄様のギアスになんてかかりません!!いつまでも逃げ回ります!!!」ウィィィン

ルルーシュ「くっ……!!くそ……!!ナナリー!!!」ダダダッ

ナナリー「お兄様!!私はここです!!」ウィィィン

ルルーシュ「ま、まて……はぁ……はぁ……息が……ごほ……」

ナナリー「お兄様の覚悟はその程度なのですか?!」ウィィィン

ルルーシュ「ナナリー……は……車椅子に……すわって……いる……。俺は……何も、ない……」

ナナリー「はい」

ルルーシュ「ふ、不公平だ……ろ……?はぁ……はぁ……」

ナナリー「ご自分を棚に上げるのですか、お兄様?」

ルルーシュ「ごほっ……な、んだと?ごほっ……おぇ……」

ナナリー「お兄様はギアスという力で多くの人の心を操ってきました。それは不公平ではないのですか?」

ルルーシュ「……はぁ……はぁ……そ、そうだな……」

ナナリー「8年ぶりにお兄様の顔を見ることが出来たのに……。私の知っているお兄様はもういないのですね……」

ルルーシュ「あ、ああ……そ、そうだ……。俺は……はぁ……ひとごろ……し……だ……」

ナナリー「私も同じ顔をしているのでしょうね」

ルルーシュ「はぁ……はぁ……。よし」

ナナリー「……」

ルルーシュ「ナナリー!!!」ダダダッ

ナナリー「きゃー」ウィィィン

ルルーシュ「はぁ……ひぃ……く、そ……。ちょっと、休憩に……しよう……ナナ、はぁ……リー……」

ナナリー「お兄様。私にギアスを使う気があるのですか?それとも……まだ、迷っているのですか?」

ルルーシュ「そ、そんなわ、け……ないだろう……。俺は……もう……全てを覚悟し、ここ、まで……ごほっ!!ごほっ!!」

ナナリー「お兄様!?大丈夫ですか?!」

ルルーシュ「ああ……。心配するな」

ナナリー「お水ならここに」

ルルーシュ「助かる……」ゴクッゴクッ

ナナリー「そんなに一気に飲んでは体に悪いですよ?」

ルルーシュ「早く回復させてナナリーを捕まえて、鍵を手にしなければならないからな」

ナナリー「やはり、本気なのですね?」

ルルーシュ「ここまで俺は多くの血を流してきた。引き返すことは勿論、立ち止まることも許されない」

ナナリー「お兄様……。それでもお兄様は悪魔です」

ルルーシュ「なんとでも言うがいい。俺はもうお前を妹だとは思っていない」

ナナリー「な……?!」

ルルーシュ「特別扱いはしないからな」

スザク「ルルーシュ、遅いな。一体、何があったんだ。そろそろ脱出しないと危ないのに」

スザク「ルル―――」

ナナリー「きゃー!!悪魔が追いかけてきます!!!」ウィィィン

ルルーシュ「まてー!!!ナナリー!!!」

ナナリー「私はここです!!お兄様!!!」ウィィィン

ルルーシュ「ふん。全て我が手の内」ダダダッ

ナナリー「まさか、私がこちらに移動することを計算しての行動……!?」

ルルーシュ「お前のことなんて全部お見通しだ、ナナリー」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「そら、捕まえたぞ!!」バッ

ナナリー「そう簡単に鍵は渡しません!!」ウィィィン

ルルーシュ「くそっ!!逃げられた!!」

ナナリー「お兄様、そんなことでは私は捕まえられませんよ?」

ルルーシュ「ふん、余裕で居られるのも今のうちだけだぞ。まだ、俺には48の策が残って―――」

スザク「ルルーシュぅぅぅぅぅ!!!!」

ルルーシュ「スザク?!」

スザク「何をナナリーと戯れているんだ!!!」

ルルーシュ「戯れてなどいない!!俺は鍵を奪うために!!」

スザク「君はここに来て自分の道を違えるつもりか!!!!」

ルルーシュ「そんなつもりはない!!」

スザク「なら、どうして鍵を奪わない!?」

ルルーシュ「だから!!今、奪おうとしていた!!」

スザク「ただ妹と追いかけっこしていただけじゃないか!!!」

ルルーシュ「ナナリーが逃げるから仕方ないだろうが!!」

スザク「俺をガッカリさせるな!!ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「させたつもりは微塵もない!!!」

ナナリー「そうです。スザクさん。これは私とお兄様との最後の戦いです」

スザク「戦い……?」

ナナリー「はい。私は全ての悪意を集めるためにここにいます。そして、お兄様と決別するためにこの鍵を握っています」

スザク「……」

ルルーシュ「俺もナナリーも相応の覚悟でこの場所にいる。それだけは間違いない」

スザク「それは分かるよ」

ナナリー「ですから、スザクさん。見届けてください。私とお兄様の決着を」

スザク「そ、そこまでいうのなら。でも、ルルーシュ。時間はない。シュナイゼル殿下も逃げる準備を始めているだろ?」

ルルーシュ「シュナイゼルは既に押さえた。問題はない」

スザク「そうか。ナナリーとの戦いに備えて……」

ルルーシュ「ナナリーが強硬な態度を取ることは予想の範囲内。故に先に全てを済ませてから臨んだほうがいいと考えたまでだ」

スザク「用意周到だね。分かった。僕が見届けるよ。兄妹の戦いを」

ルルーシュ「頼む」

ナナリー「お願いします」

スザク「……」

ルルーシュ「よし……行くぞ……ナナリー……」

ナナリー「はい。お兄様。いえ、ゼロ!」

ルルーシュ「ナナリぃぃ!!!」ダダダッ

ナナリー「鍵は渡しません!!絶対に!!」ウィィィン

ルルーシュ「はぁ……はぁ……。ナナリー……タイム……だ……」