スザク「ナナリー、寒くなってきたし車椅子をコタツにしてあげるよ」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:コードギアス

長編作品 (21293字)

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作品タグ: SS

ナナリー「外もすっかり寒くなりましたね」

スザク「そうだね。ナナリー、風邪を引かないように注意するんだ」

ナナリー「はい。お兄様に余計な心配をかけたくはないので……くしゅんっ」

スザク「ナナリー、大丈夫かい?」

ナナリー「ご、ごめんなさい。そろそろ部屋に戻りますね」

スザク「そうだね」

ナナリー「……」

スザク(一人では部屋の外へ満足にでることができないナナリーにとって、冬は本当に辛い季節だろうな……。僕がなんとかしてあげられればいいんだけど……)

スザク「……そうだ」


数日後 ルルーシュの部屋

「では、ここにサインを」

咲世子「はい」

「ありがとうございます。それでは」

咲世子「ご苦労様でした」

ナナリー「咲世子さん、お荷物ですか?」

咲世子「はい。差出人は……枢木スザクさんですね」

ナナリー「まぁ。早速開けてください」

咲世子「はい。少々お待ちください……」

ナナリー(スザクさんからの贈り物……。どんなものでしょうか……)

咲世子「これは……。机と布団ですね」

ナナリー「机とお布団ですか?」

咲世子「どうやらコタツのようです、ナナリー様」

ナナリー「こたつってなんですか?」

咲世子「日本に古くからある暖房器具の一種です。主に下半身を温めるためのものですが」

ナナリー「早速、使ってみましょう。咲世子さん、申し訳ないのですが組み立てて頂けませんか?」

咲世子「畏まりました」

ナナリー(スザクさん、私がくしゃみをしたからこのようなものを……。きちんとお礼をしないと)

咲世子「……おや?ん?」

ナナリー「なにかありましたか?」

咲世子「いえ……。余計な部品が……」

ナナリー「余計な部品?」

咲世子「説明書もありませんし……。これは私では組み立てることができない代物です」

ナナリー「そ、そんな」

咲世子「申し訳ありません、ナナリー様。これは私の知っているコタツとは違うようです。スザクさんにお訊ねになったほうがいいかもしれません」

ナナリー「そう、ですか……。では、咲世子さん。生徒会室までお願いします」

咲世子「はい」


生徒会室

ナナリー「こんにちは」

ミレイ「ナナリー、おかえりー」

リヴァル「おかえりってなんですか?」

ミレイ「だって、家族みたいなもんでしょ?」

ナナリー「ふふ、そうですね。ここは自宅のような感じがします」

ミレイ「でっしょ」

ナナリー「ところで、スザクさんは……?」

リヴァル「スザクは今、ルルーシュと買出しに出かけてるけど、なんか用事?」

ミレイ「すぐにスザクくんだけ呼び戻してもいいけど?」

ナナリー「そこまでは。ただ、少し聞きたいことがあるだけですので」

ミレイ「聞きたいこと?」

ナナリー「こたつです」

ミレイ「こたつ?」

リヴァル「ああ、聞いたことあるなぁ。こっちでは一般的な暖房器具なんだろ」

ナナリー「はい。ですが、使い方というか組み立て方がよく分からなくて」

ミレイ「へー。面白そう。それ今は部屋にあるの?」

咲世子「いえ、こちらに」

ミレイ「咲世子さん?!い、いたんですか」

咲世子「はい」

リヴァル「これが……コタツ……へぇ……」

ミレイ「寝具と机が一体化するって話は聞いたことあるけど」

咲世子「その通りです」

リヴァル「でもこれ、暖かいのか?エアコンでいいと思うんだけど」

咲世子「使用されてみれば分かりますが、一度入ると抜け出せなくなりますよ?」

リヴァル「マジすか?」

咲世子「マジです」

ミレイ「ふぅん。そんな暖房器具なら是非とも使ってみたいわねぇ」

リヴァル「会長、なにする気ですか?」

ミレイ「くみたてちゃおー」

咲世子「あの、あまりおかしなことはしないほうが」

ミレイ「でも、私も使ってみたいし」

ナナリー「できるのでしたら、是非ともお願いしたいのですが……」

ミレイ「このミレイちゃんにまっかせなさい」

リヴァル「また、会長は……。でも、まあ、机に布団をひっかけるだけじゃないのか?」

ミレイ「ま、テキトーにやってみましょう」

咲世子「ミレイ様……。では、私もできるだけお手伝いさせていただきます」

ミレイ「助かるわ。……しかし、この車輪はどこに使うの?」

リヴァル「キャスターって大きさでもないし……」

咲世子「この車輪が一番の謎なのです。コタツに車輪などありませんから」

ミレイ「……背もたれ……車輪……つくえ……あ、ひらめいた。ニーナ、ちょっとちょっと」

ニーナ「なに?」

ミレイ「組み立ててみて。きっと、あなたならできるはず」

ニーナ「ミレイちゃん、コンビネーションレンチお願い」

ミレイ「はい」

ニーナ「ありがと。んしょ……んしょ……」グッグッ

リヴァル「コタツの組み立てって大変なんですね」

咲世子「あのように車を組み立てるようなことはないのですが……」

ニーナ「あとは……多分、これが動力だから……こことここを繋げて……できたっ」

ミレイ「おー、さっすがニーナ!!」

ニーナ「そ、そんなこと……。でも、これ本当に暖房器具かな?」

咲世子「コタツの車ですね」

ナナリー(コタツの車……。ダメです。私では想像がおいつきません)

ミレイ「ナナリー、とりあえず試乗してみる?」

ナナリー「え、いいのですか?ミレイさんとニーナさんが先に乗られては……」

ニーナ「ううん。こんなの恥ずかしくてのれ―――」

ミレイ「ええ?!いいの!?うれしい!!さ、ニーナのろう」

ニーナ「え、そんな、ちょっと……」

ミレイ「いっけー」ウィィィン

ニーナ「はずかしいよぉ……」

リヴァル「コタツって動くんですか」

咲世子「いえ……そんなことは……」

ナナリー「ミレイさん、どうですか?」