キョン「ハルヒ?ああ、結婚してから大人しくなったな」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:涼宮ハルヒの憂鬱

中編作品 (4328字)

閲覧数:180 いいね:0

作品タグ: SS

ハルヒ「!?」

古泉「そうなんですか」

キョン「ああ、ようやく世間一般の常識ってもんを理解したらしい」

ハルヒ「ちょっと!何勝手な事言ってんのよ!」

キョン「誉めてるんじゃないか」

ハルヒ「あたしはね!歳とって丸くなったりしないの!いつもとがってるの!」

キョン「そうか?」

ハルヒ「結婚だって、あんたが一生独り身で可哀想だから仕方なくしてあげただけだし」

ハルヒ「結婚したって、団長の方が偉いんだからね!あんたは一生あたしの雑用係なの!」

キョン「まあ、口ではアレだが、毎朝早起きして弁当作ってくれるんだ」

ハルヒ「ちょっ」

キョン「仕事でどんなに遅くなっても、帰ってくるまでは寝ずに待ってるしな」

古泉「いいお嫁さんですね」

ハルヒ「わあああああああ!!」キョン「なあハルヒ」

ハルヒ「……」

キョン「そんなに怒るなよ」

ハルヒ「……」

キョン「旧友との久々の再会なんだ、近況報告くらいしてやらないと」

ハルヒ「……」

キョン「拗ねるなって、今度また会った時にフォローしといてやるよ」

ハルヒ「……腑に落ちないのよ!」

キョン「はあ」

ハルヒ「あのね!学生時代から、あたしの方がずっと立場が上なのよ!それなのに最近、あんたなんか偉そうなの!」

キョン「わかったわかった、すまんな」

なでなで

ハルヒ「……フン」

キョン「ケーキ買って帰るか」

ハルヒ「そんなことで機嫌なおさないんだから!あたしチーズケーキとモンブラン!」


~別の日~

みくる「え、ええ?いいんですかぁ、こんな高そうなお店」

ハルヒ「気にしないの、みくるちゃん。あたしのオゴリよ!」

みくる「そ、そんな、悪いです」

ハルヒ「いいのよ、どうせキョンのお金なんだから」

みくる「で、でも」

ハルヒ「ここのパスタ、美味しいわよ~」

みくる「……悪女ですねえ」

ハルヒ「んふふ、キョンは私の奴隷だもの」


~昨晩~

キョン「明日、朝比奈さんと会うんだって?」

ハルヒ「ん」

キョン「ほら、これでなんか美味しい物食べてこいよ。せっかく久しぶりに会うんだし」

ハルヒ「で、でも」

キョン「いいからいいから、楽しんで来いよ」ナデナデ

ハルヒ「……あ、ありがと」

みくる「奴隷って……それはキョンくんが可哀想な気が……」

ハルヒ「そもそも夫婦なんてのも世間体なのよ」

ハルヒ「あたしは別にどうでもよかったんだけど、キョンがあまりに結婚してくれってせがむから」

みくる「も、もしかして、あんまり仲良くないんですか」

ハルヒ「仲良いも何も、ご主人様と雑用係よ。主従関係だもの」

みくる「は、はあ」

ハルヒ「ビシバシ働かせて、楽させてもらわないと」

みくる「そ、そんな家庭で、キョンくん浮気とかしないんですかね……」

ハルヒ「まあ、向こうがどうしてもっていうから結婚したのに、浮気なんかされたらただじゃ置かないけど」

ハルヒ「その辺はぬかりないわ。あたしもバカじゃないし」

みくる「はあ」

ハルヒ「ちゃんとお風呂で変な形跡が無いか毎日確認してるしね」

みくる「えっ」

みくる「一緒にお風呂入ってるんですか」

ハルヒ「……ちょっと待った、今のなし」

――――

ハルヒ「アンタのせいですっごい恥かいたわ!どうしてくれんの!」

キョン「俺のせいか、それは」

ハルヒ「当たり前でしょ馬鹿!これからみくるちゃんと会う時どんな顔していいか分かんなくなったじゃない!」

キョン「良妻ハルヒの姿をそのまま見せてやればいいんじゃないか?」

ハルヒ「はぁ!?それじゃあたしがまるでアンタに尽くしてるみたいになるでしょ!」

キョン「そうか、すまんな。俺は風呂にでも行って頭を冷やしてくるよ」

ハルヒ「まだ話は終わってないでしょ!あたしもお風呂、一緒に入る!」

キョン「…………」

ハルヒ「…………なによその顔、ぶっ飛ばすわよ」

――――


長門宅

ハルヒ「あーもう!ほんっとにムシャクシャするわ!」

長門「なぜ?」

ハルヒ「最近あの馬鹿キョンが主導権を握ろうとしてるのよ!」

長門「…………」

ハルヒ「だってあの馬鹿キョンよ?雑用だったアイツが団長であるこのあたしの上に立って言いはずがないでしょ?」

長門「……上に立つ?」

ハルヒ「例えば……あたしが何か服を買おうとしたら」

キョン『そんな高い服を買わんでもお前はこのワンピースで十分映えるぞ、むしろこっちのが似合う』

ハルヒ「……とかなんとか言って口出ししてくるのよ!頭に来るなんてレベルじゃないわ!」

長門「それで、どっちを買ったの?」

ハルヒ「買ったわよ、ワンピース!仕方ないから!」

長門「…………そう」

ハルヒ「どう思う有希!このキョンのあたしへの態度!」

長門「彼の態度は少なくとも、妻のことをよく考えている良い夫のそれだと思われる」

ハルヒ「本気で言ってるの?このままリードされっぱなしなんてあたしのプライドが……」

長門「あなたの個人的な感情や誇りは置いておくとして」

ハルヒ「え?」

長門「一般的な見地からの考察でも、私個人の考察でも、微笑ましいと形容される夫婦だと思われる」

ハルヒ「…………」

ハルヒ「ほ、微笑ましい……?」

長門「そう」

ハルヒ「あたしと、キョンが?」

長門「そう」

ハルヒ「…………」

長門「…………」

ハルヒ「か、帰る!邪魔したわね、有希!」

長門「そう。また来て、そして……お幸せに」