橘「絢辻さんを呼び捨てにしてみよう」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:アマガミ

中編作品 (4914字)

閲覧数:201 いいね:0

作品タグ: SS

橘「やぁ絢辻」

絢辻「はっ?」

橘「今日も委員会か。詞は大変だね」

絢辻「……」ブンッ

ドガッ

橘「痛ッッ!な、なんで!?」

絢辻「なんで?イラッとしたからよ」

橘「ぼ、僕は呼び捨てにしただけじゃないか!」

絢辻「そうね」

橘「昨日今日出会った訳でもないのに酷すぎるよ!」

絢辻「確かに少し感情的になりすぎたわね。ごめんなさい」

橘「わかればいいんだよ絢辻」

絢辻「……」ブンッ

ドゴッ!

橘「うわぁぁぁ…今度は蹴りが…!」

絢辻「あっ。ごめんなさい」

橘「あ、絢辻さんって暴力的だよね…」

絢辻「今頃気づいたの?」

橘「なんで呼び捨てにしちゃいけないの?」

絢辻「私が橘『くん』って呼んでるんだから同じ様に返すのが礼儀だと思うけど?」

橘「じゃあ絢辻さんが僕を呼び捨てにしてくれたら僕も同じ様にしていいって事だよね?」

絢辻「理屈としては間違ってないわね」

橘「じゃあ今日から僕の事呼び捨てにしていいよ。橘でも純一でもどっちでもいいからさ」

絢辻「嫌よ。そんなの」

橘「な、なんで?!」

絢辻「嫌なものは嫌。執拗な詮索は嫌われるわよ」

橘「そ、そんな!」

絢辻「とにかく。何を企んでるのか知らないけど、もう二度と私を呼び捨てにしようなんて考えないことね」

橘「ぼ、僕はただ絢辻さんともっと仲良くなりたいだけで…」

絢辻「わかったわね?」

橘「なんだか切ないよそんなの」

絢辻「お返事」

橘「……」

橘「はい…」

……

梅原「よう大将。元気ないな」

橘「梅原か。ちょっと色々あってね」

梅原「大丈夫か?俺で良ければ相談に乗るが…」

橘「いや、いいんだ梅原。ありがとう(絢辻さんの事は相談できないよな…)」

梅原「そうか。あまり思い悩むんじゃないぞ」

橘「あぁ」

「絢辻さーん。ここのとこ教えて欲しいんだけど」

絢辻「えぇ。私で良ければ」

「絢辻さん。進路希望アンケート出すの忘れちゃったんだけど…」

絢辻「まだ間に合うから私が提出しておくね」

アリガトー サスガアヤツジサン!

梅原「絢辻さんは朝から大人気だな」

橘「あぁ」

橘「……」

橘「!」

橘「(待てよ…猫かぶってる絢辻さんを呼び捨てにしたらどうなるんだ…?)」

橘「(とりあえず蹴りが飛んでくる事はないよな。周りの目があるわけだし)」

橘「(やってみる価値はあるな…よし)」

梅原「ん?大将も絢辻さんに用事か?」

橘「あぁちょっとね」

橘「……」ドキドキ

橘「ねぇ詞」

絢辻「…!」

橘「今日の委員会の事なんだけど…」

絢辻「……」

梅原「(お、俺の耳はどうかしちまったのか…?今、大将が絢辻さんを下の名前で…!)」

ザワ…ザワ…

梅原「(一瞬にして教室が凍りついたぞ大将…)」

橘「どうしたの詞?」

絢辻「……」

橘「詞?」

絢辻「も、もう橘くん!いきなり呼び捨てにするからびっくりしちゃったじゃない」

橘「いきなり…?昨日も呼び捨てにしt……ウッ?!」

絢辻「も~からかうのはやめて欲しいな~」ニコニコ

ギュゥゥゥ

橘「(踏んでる…!絢辻さんが僕の足を…!つま先が破壊される!!)」

絢辻「ふふっ。それで?橘『クン』は委員会の話をしにきたのよね?」

橘「(絢辻さんが『クン』のアクセントを異様に強調しているぞ!)」

橘「(いてて…酷いめにあった…)」

梅原「……」

橘「ん?どうしたんだ梅原。そんな涙目で」

薫「ねぇアンタ」

橘「薫か。なんだ?」

薫「いつからそんなに絢辻さんと仲良くなったのよ」

橘「そんなに仲良く見えるのか?」

薫「当たり前じゃない。女子の中でも絢辻さんを下の名前で、しかも呼び捨てにしてる人なんていないよ?」

橘「そうなのか。じゃあ僕はそうとうレアなんだな」

薫「なにニヤニヤしてんのよ」


放課後

橘「(絢辻さんもうきてるかな)」

ガララ

橘「あっ、絢辻さん」

絢辻「……」ツカツカ

橘「ちょ、ちょっと絢辻さん?!」

絢辻「…どういうつもり?」

橘「(顔が…顔が近すぎる…!)」

絢辻「そんなに私に嫌がらせするのが楽しいの?」

橘「い、嫌がらせなんてそんなつもりは…!」

絢辻「あなたにその気がなくても結果としてそうなってるじゃない」

橘「そうなってるって…?」

絢辻「気がつかなかった?教室の中はあなたと私の噂でもちきりじゃない」

橘「そ、そんな事になってるんだ…でも僕は…」

絢辻「……」

橘「本当に絢辻さんと今より親しい関係になりたいだけで…」