紅莉栖「岡部を怒らせちゃった……」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:STEINS;GATE

長編作品 (11976字)

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作品タグ: SS

~~ラボ~~

岡部「ふむ。となると、配線が間違っていたということか?」

ダル「多分、そうだお。これをここに繋げば、起動すると思われ」

岡部「ほう。単なるケアレスミスか。配線はお前に任すぞ」

ダル「っと、これをこう繋いで……、後は電源を入れれば……」

ブゥゥン

ダル「成功したお」

岡部「おおっ! よくやった、ダル! 未来ガジェット研究品も、だんだん数を増やしてきたな!」

ダル「しょーもないもんばっかりだけど」

岡部「しょーもないと言うな! こいつは未来ガジェット二十号! その名もスカイ・フライ・ファンだ!」

ダル「まんますぎだろ」

岡部「む……。空飛ぶ扇風機?」

ダル「そのまんまだろ、そのまんまだろ」

ダル「大事なことなので二回言いました」

岡部「ええい! 駄目だしするな! こいつはファンコプターで決定だ!」

紅莉栖「何やってんのあんたら。男同士でそんなに近づいたりして、気持ち悪い」

岡部「お前も洋書に目を落としている暇があるなら、研究品の開発に手伝え。どうせ、本の内容など理解できていないのだろう」

紅莉栖「あんたと一緒にすんな」

ダル「にしても、ファンコプターって、つくった意味あったん?」

岡部「ああ、無論だ。センサーで障害物を認識し、ぶつからないように部屋中を飛び回り、その間に風を送り続けるという発明品。クーラーのないラボには必須のアイテムだ。その名も、ファンコプター」

紅莉栖「さっき聞いたし」

岡部「いちいちこの助手は突っかかって来るのだな。そんなに俺が好きか」

紅莉栖「なぁっ!? 誰があんたのことを……っ! 自意識過剰も程々にしろっ!」

岡部「相変わらずキャンキャンとうるさい。お前が叫ぶたびに室内の温度がプラス1されているような気分だ」

紅莉栖「ああ、もういい。あんたと付き合ってると、それだけで無駄なエネルギー消費するわ」

岡部「突っかかって来たのはお前だろう。黙ってればいいものの」

ダル「ツンデレですね、分かります」

紅莉栖「ツンデレじゃねーよ!」

ダル「牧瀬氏がツンデレという単語を何故か知っている件について」

紅莉栖「た、たまたまよ!」

岡部「……助手のせいで話が逸れたな。今だ部屋中を飛び回っている空を飛ぶ小型扇風機(ファンコプター)を見れば、成功したも同然。ファンコプター、という名はかの青タヌキのポケットから出てくるタケコ……」

ダル「い、言わせねーよ!?」

岡部「さて、今日はこのぐらいにしておこう。ドクターペッパーで一服するか」

ダル「今頃、本当はメイクイーン+ニャン2に居たはずなのに……」

岡部「お前は偉大なるものを開発をしたのだ。誇っていいぞ」

ダル「空飛ぶ扇風機、ねえ……」

岡部「……」プシュッ

岡部「んぐ」ゴクゴク

岡部「ぷはーっ! やっぱり、仕事終わりのドクペは神だな。これのために生きていると言っても過言ではない」

紅莉栖「大袈裟ね。たかだがジュース程度で」

岡部「うるさい。助手にドクペの良さなど理解できまい。お前は本場で七年過ごしていたようで、ドクペが飲めるらしいが、ドクターペッパリアンではなそうだしな」

紅莉栖「飲めるけど、あんたみたいに毎日飲むようなことはしないわ」

岡部「ふん。お前とは良い飲み友達になれそうだと思っていたが、違ったようだな」

紅莉栖「え……?」

岡部「ふう。ドクターペッパーは何本飲んでも飽きないな」

紅莉栖「ドクペはそれなりに好き、だけど。飲んだらあんたを見てたから、とか誤解されそうで……」ゴニョゴニョ

岡部「ドクターペッパリアンはもっと増えるべきだろう」

紅莉栖「だ、だから、飲み友達になってほしいなら、なってあげても……」

岡部「なっ! まさか、機関による攻撃か!? ドクターペッパーをまずいだとか言っているのは、味覚が麻痺しているだけであり、正常なのは俺で、異常なのはその他もろもろというわけか。なんという失態!そうとも知らず、ドクペ反対の奴らにきついことを言ってしまった……っ!」

紅莉栖「……聞いてんの?」

岡部「ん? いたのか、助手よ。てっきり、もうどこかへ行ったのかと」

紅莉栖「……」ピキ

紅莉栖「ふん。ドクターペッパーなんて、シップや薬みたいな味がするだけでしょ? 大抵の人はまずいっていうのも分かる気がするわ。そりゃ、岡部の味覚がおかしいからあんたは毎日飲んでるだけでしょーけど、世間からはまずいと嫌われている、可哀想、な飲み物でしょ、所詮」

岡部「……なん、だと?」

ダル「ちょ、牧瀬氏! オカリンの前で、それは禁句……」

紅莉栖「だから、所詮は嫌われものっていっただけよ。あんたみたいな変人にはお似合いじゃない?今だ自販機とかにあるのも、まずさで有名だからでしょ」

岡部「貴様……。俺を侮辱するだけではなく、ドクタペッパー、もとい、世界中のドクターペッパリアンを侮辱したか?」

紅莉栖「な、何よ、怖い顔して。私は真実を言っただけで――」

岡部「助手よ、見損なった。見損なったぞ、助手よ」

岡部「俺はお前に、または嫌がる人間にドクターペッパーを強制させた覚えはない。だというのに貴様は、ドクターペッパーを侮辱するというのか」

ダル「ちょ、オカリン。牧瀬氏も、本気で言っている訳じゃ――」

紅莉栖「ぶ、侮辱って。大袈裟ね。べ、別にそんなに怒らなくても……」

岡部「大袈裟だと!?」

紅莉栖「っ!」

岡部「お前は助手降板だ。失望したぞ、クリスティー……、いや、〝牧瀬〝」

紅莉栖「な……っ!? そ、そこまで言う!? 元はと言えば、あんたが人の話を聞かなかったのがいけないんでしょーが!」

岡部「それとドクターペッパーは無関係だ。それに人の話をとかなんだら言っているが、ボソボソしゃべっているだけで聞きとれん。言いたい事があるならはっきりいうのだな、牧瀬よ」

紅莉栖「……っ! そ、それに、牧瀬って! 他人のような、よび、かた……っ」

岡部「ふん」

紅莉栖「し、知らないっ! もう岡部なんか知らないんだからな……っ! こんなとこ、一生来てやるもんかっ!」ガチャ、バタン!

―――――

紅莉栖「……っ」

紅莉栖「(な、なに私泣きそうになって……。そ、そもそも岡部が悪いのよ。せっかく、飲み仲間になってやるって言ったのに、それを聞いてなかっただけで……。だからちょっと腹いせにからかっただけ……。なのになんであんなに怒るのよ、バカ……)」

紅莉栖「(どう、しようかな……。もう、ラボには来れないし……、自分で一生来ないって言っちゃったしなー……)」

紅莉栖「なんで、あんなにむきになったんだろ、私。馬鹿みたい」

鈴羽「……牧瀬紅莉栖? なんだ、岡部倫太郎かと思えば、来て損した」

紅莉栖「な、何よ? 人の顔を見て溜息吐くなんて、失礼ね」

鈴羽「ふん」

紅莉栖「………」ウル

鈴羽「って、牧瀬紅莉栖!? な、なんで泣きそうにっ! いつもなら、嫌味の一つや二つは吐くのに。そんなんじゃ調子でないじゃん! ちょ、えと、あ、あたしのせい?」

紅莉栖「ち、違うわよ。ちょっと、嫌なこと思い出しちゃって……」ゴシゴシ

鈴羽「嫌な、こと? 牧瀬紅莉栖にも思い出すと泣きそうになる過去があるんだ。意外」

鈴羽「だいじょーぶ?」

紅莉栖「うっさい、馬鹿」

鈴羽「人が心配してんのに、馬鹿呼ばわりか。あーあ、暇だし相談にでものろっかなーと思ったけど、その気失せちゃった」

紅莉栖「………」グス

鈴羽「あたしの想像していた牧瀬紅莉栖より、打たれ弱いんだね、君って。このまま冷たく当たったら、あたしが完全に悪もんじゃん。そんなの納得いかない」

鈴羽「どーせさしあたり、岡部倫太郎と喧嘩でもしたんでしょ」

紅莉栖「な、なんで知って……っ!?」

鈴羽「ラボから出てきて、テンションがだだオチの姿を見れば一目瞭然。それに様子から見る限り派手に喧嘩したなぁー…」

紅莉栖「ち、違うのよ、全部あいつが悪くて……」

鈴羽「一応、アドバイスくらいして上げるけどさー。それ直せいいと思うよ」

紅莉栖「え?」

鈴羽「だーかーらー、素直になれって言ってるの! あーもぅ、どうしてあたしがここまで説明しないといけないんだろ」

紅莉栖「す、素直って……」

鈴羽「そうすれば、きっと岡部倫太郎も牧瀬紅莉栖にメッロメロになるんだろうね」ニッシシ

店長「おーい、バイト! サボってんじゃねーぞ! 給料引くぞ、お前!」

鈴羽「あっ、すんませーん! 今行きまーす」

鈴羽「んじゃね。他人の仲に横やりいれたりする気はないからさ、後は自分で何とかするべきだと思うよ。それと、その異様なテンションの下がり方やめてよね。調子狂うからさ」

店長「おいバイト! まじで給料引くぞ!」