律「唯の部屋にエロ本が置いてあった……」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:けいおん!

中編作品 (6414字)

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作品タグ: SS

唯「おまたせーついでにお菓子持って来たよ~」

律「なあ唯……これエロ本だよな?」

唯「へ?」

唯「……っ」

唯(なああっ!?)

唯(どうして私のお宝本をりっちゃんが持ってるの!?)

唯(昨日の夜にあれを読んで確か……そうだ! そのまま疲れて眠くなってテーブルの下に置いといたんだった)

唯(うかつだった……今日りっちゃんがうちに来るとわかっていればちゃんと隠しておいたのに……すっかり忘れてた)

唯(ど、どうする? ……そもそも何をどうするの?)

唯(りっちゃんがこの後やるリアクションと言ったら……からかう、かな)

唯(おいおい唯ってばいつもふわふわしてるくせに実はこんなにエグい本買って読んでたのかよーwwww)

唯(こりゃあみんなに報告だな! ……唯先輩不潔ですもう触らないで下さい! 唯……こういうのは何歳になってもだめだよぉっ!)

唯(そしていつまでもこの事をネタにされちゃう……い、いやだよそんなの!)

唯(そうだよね、ここはなんとか誤魔化すしかない)

唯(……)

唯(な、なにこれー絶対お父さんのだよー! あーもーサイアクー何でこんなものが私の部屋に!?)

唯(……)

唯(実はお父さんに買って来いって頼まれちゃってさー。あーもーサイアクー!)

唯(……)

唯(お宝本を誤魔化す上でこれらは愚策にも程がある)

唯(そんな男子小学生並みの愚行……)

唯(そう、あれは私が小学6年生の頃。憂と一緒にコンビニへ行って初めてのお宝本をゲットしようとした時の事だったよね)

唯(店内であやしい動きをしたりいつまでも居座っていたら不審に思われちゃうから買う時はスムーズに動こうと思っていた)

唯(だけどあの頃は初めてだったし小学生だったしで私も不安だったから憂にも見せるという条件で一緒について来てもらったんだ)

唯(店内で会話はしない事、良さそうな本を見つけた時はアイコンタクトで私に確認する等をあらかじめ話し合っていた)

唯(そうして本を選んでいざレジに持っていく)

唯(レジの人も普通にお宝本を会計してくれて全てが順調にいくかのように見えた)

唯(だけど)

唯(何度もイメージトレーニングしてた私と違って憂はものすごく動揺してた、いや、羞恥していた)

唯(そこで憂は言ってはいけない一言を言ってしまったんだ……)

憂(小5)「ま、まったくもーお父さんもひどいよね! 娘にこんな本買わせようとするなんて」

唯(羞恥に耐えられなくなった憂から漏れたこの一言は私を戦慄させた)

唯(私から見ても台詞口調なのがバレバレな上に小学生の私達が何かを言ったところでお宝本を買う正当な理由になんてなりはしないのに)

唯(その時の憂はそんな簡単な事すら見えていなかった)

唯(店員さんは何も言わないで会計してくれたけど、私の初陣は憂の自爆によって深い傷跡を残してしまった)

唯(だからお父さんネタは絶対ダメ。恥の上乗せとはまさにこの事だよ!)

唯(じゃあどうする……りっちゃんを誤魔化すには)

唯(……いや、あの事件以来お宝本自体を誤魔化すのは無理ってわかってるじゃん)

唯(そうだよ、中学生になった私が単独でお宝本を買う時はそう、無心だった)

唯(ねえ、あの頃の私……店員が男でも女でも何食わぬ顔で買ってたよね)

唯(りっちゃんにばれた事実はかわらない。けどその後の被害は何食わぬ顔で平然を装う事によって最小限に抑えられる!)

唯(プランはこう)

唯(エロ本だけどそれがどうかした? ……いやこれじゃだめだ)

唯(それ最近買ったんだけど結構よかったよ。りっちゃんも読んでみる? って平然と言うんだ。そしたらりっちゃんは)

唯(えっ!? いや、あたしは……って口ごもってくれれば私の勝ち)

唯(そうしたらまくしたてるように、そういえばクラスの人達とはたまにこういう会話するけどりっちゃんとはした事ないね)

唯(もしかしてりっちゃんってこういうの苦手なの? って言えば、そんな事ないやい! って……いや待てよ)

唯(それでもりっちゃんが同調してくれなかったらまずいな……私の印象がお宝本ハンターになっちゃう)

唯(そうだ外堀を埋めよう!)

唯(りっちゃんはこういうの苦手なのかと思って隠してたけど実は軽音部でもお宝本の話とかしてるんだよねー)

唯(って言えばりっちゃんは墜ちる!)

唯(墜ちた所で私のお宝本を見せてりっちゃんもお宝本ハンターにさせれば私の楽しみも2倍じゃん!)

唯(そうだ既に憂達がいるから3倍、いや4倍か)

唯(最悪りっちゃんがお宝本に夢中になっている所を写メしちゃえばりっちゃんがどう出ようと私の勝ちは確定だよ! やった!)

唯(よ、ようし……まだ笑っちゃだめだよ私)

唯(まずは「それ最近買ったんだけど結構よかったよ」だね)

唯(うあ……上手くいくとわかっていてもやっぱり恥ずかしいな)

唯(いや)

唯(この羞恥、この肌触りはまさにお宝本を買う時の空気そのもの)

唯(そう考えればむしろこの羞恥が心地いい……)

唯(よーしいくぞ)

唯「そ、それ最き――」

コンコン ガチャ

澪「よ」

唯「!?」

律「おー遅かったじゃん」

唯(そんな!? なんで!?)

澪「ああ、いくつかあったから悩んじゃって」

律「参考書なんてどれも一緒だろ?」

澪「内容とか分かりやすさが違うんだよ。今度律にも見せてあげる」

律「サンキュ」

唯(こんな時に澪ちゃんが!)

唯(しまったぁぁ……今日家に来るのはりっちゃんだけじゃないってことくらいわかってたはずなのに)

唯(はは、私ってば相当動揺してるみたいだね)

唯(落ち着け……落ち着け私)

唯(……方や受験の参考書選び。方やお宝本のいいわけ選び……)

唯(だめだめっ! 今は雑念を振り払って打開策を考え直さなきゃ!)

唯(澪ちゃんが現れた事で軽音部のメンバーがお宝本に精通しているっていうネタはもう使えない)

唯(同様に写メ作戦もおじゃん……)

唯(ああん! この場にいるのが1人なら誤魔化せたのに!)

唯(そうだ、りっちゃんは澪ちゃんが現れたことによってどう動くんだろう)

唯(澪ちゃんがお宝本を見たら顔を赤らめて動揺するはず)

唯(そんな澪ちゃんをからかうためにりっちゃんは「おい澪これ見てみろよー唯がこんなもん持ってたんだぜー!」……ありうる)

唯(そう言えば澪ちゃんと私の恥ずかしがってる所が見れて面白いなんて思いそう。けどその後澪ちゃんは……)

唯(「唯……こういうのは何歳になってもだめだよぉっ!」って言われて真面目に説教? それはまずい!)

唯(もうすぐ家に来るであろうムギちゃんやあずにゃんが来ても説教は続いて)

唯(当然説教されている理由をりっちゃんが面白おかしくばらしちゃうんだっ……!)

唯(そうして軽蔑と好奇の目に晒されて、言い訳をする暇もなくお宝本ハンターのレッテルを張られて……そんなのやだよ!)

唯(打開策……まずお宝本を澪ちゃんから隠して被害を最小限に抑える事)

唯(りっちゃんには根回しするか……高くついちゃうな)

唯(あれ? その肝心なお宝本はどこに行ったんだっけ……げ!!?)

唯(りっちゃんの右手に収まってるうううぅぅうぅ!!)

唯(根回し作戦はダメッ……!)

唯(どうしようどうしよう……あっそうだ! あの本はまだ私の物だって事がばれてないんだった! これいけるかも!)

唯(大まかな作戦は二通りかな)

唯(一つはお父さんのお宝本という事にしてしまって私も被害者を演じる)

唯(最初は3人ともキャーキャー言い合って騒ぐ事になるけど少し落ち着いてきたころを見計らって)

唯(私が「ちょっと見てみない?」って打診してみる)

唯(特に澪ちゃんが拒否しそうだけどりっちゃんが思い切り拒否はしないと思うんだよね)

唯(りっちゃんが陥落すれば自然と澪ちゃんも後から仲間に入りたがるはず!)