ギルガメッシュ「我我。我だ」セイバー「誰だ?」

著者:2chSSまとめ

カテゴリ:Fate

長編作品 (17207字)

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作品タグ: SS

リリリリン……リリリリン……

士郎「セイバー!!悪いけど、電話にでてくれー」

セイバー「はい」

セイバー「……はい、衛宮ですが」

『我我、我だ』

セイバー「は?いや、オレオレといわれても、名前を名乗ってもらえませんか?」

『何?我の声が聞こえぬというのか?』

セイバー「いや、聞こえてはいます」

『なぁんだ。ならば、分かりきっているだろう?我だ』

セイバー「……」ガチャン

セイバー「シロウ、悪戯電話でした」

リリリン……

セイバー「む?」

士郎「セイバー」

セイバー「分かりました。―――はい、衛宮ですが」

『我だ。我我』

セイバー「……」

『まだ分からぬというのか?』

セイバー「そうですね」

『ふん。まあ、よい。今日は特別機嫌がよくてなぁ。ヒントをやろう』

セイバー「……」

『第1ヒ―――』

セイバー「……」ガチャン

士郎「セイバー?誰からだった?」

セイバー「悪戯です」

士郎「そうか。はた迷惑な奴もいるんだな」

士郎「セイバー、お茶にしようか」

セイバー「ありがとうございます」

リリリリン……

セイバー「無粋な奴だ。これから間食の時間だというのに」

士郎「セイバー、悪い」

セイバー「分かりました。―――はい」

『我だ』

セイバー「だから、どなたなのですか?」

『ふふん。愛いやつめ。そんなに我の口から名を出させたいのか?』

セイバー「当然でしょう?」

『だがなぁ!!!思考を停止させることなど愚の骨頂!!!雑兵や下民のすることだ!!!』

セイバー「つまり、貴方は私が愚昧な人間だと仰りたいのですか?」

『そうだな。自分で考えない愚か―――』

セイバー「……」ガチャン

士郎「セイバー?また、悪戯か?」

セイバー「はい。これからシロウとおやつだというのに、気分を害されてしまいました」

士郎「え……。じゃあ、この大判焼き、いらないのか?」

セイバー「いや、折角用意していただいたモノですから」

士郎「よかった。……ところで、電話の内容は?」

セイバー「分かりません。まるで要領を得ませんでした。一向に名を名乗ろうともしませんし」

士郎「えー?気持ち悪いな」

セイバー「あまつさえ、この私を愚かだと罵ってきました。許せません。電話の相手が目の前に居れば叩き切ります」

士郎「じゃあ、今度電話が鳴ったら俺が出るよ」

セイバー「いいのですか?」

士郎「一応、家主だしな」

セイバー「シロウ……。やはり、私のマスターは信頼に足る人物です。ここに来ることができた私は幸せです」

士郎「あ……えっと……そう言ってくれると……嬉しいな……」

セイバー「しふぉう……だいふきでふ……」モグモグ

士郎「……俺も」

士郎「―――あ、そろそろ買い物に行かないと」

セイバー「お気をつけて」

士郎「あれから電話も鳴らなかったし、もう諦めたのかもな」

セイバー「そうでしょう」

士郎「じゃあ、留守番頼むな」

セイバー「はい。お任せを」

セイバー「……」

リリリリン……リリリリン……

セイバー「……」スクッ

セイバー「はい、衛宮ですが?」

『我だ。我我。少しばかり用事ができてしまってなぁ。すぐに掛けることができなかった』

セイバー「いい加減にしてください!!!」

『何を!?この我が直々にこうして声を届けてやっているというのに、何様だぁ!!!貴様ぁ!!!』

セイバー「では、名を名乗れ!!!そちらのほうが無礼だ!!!」

『はっ!!悪いが名乗れと言われて名乗るほど、安い名前は持ち合わせていなくてなぁ』

セイバー「な、んだと……!!」ギリッ

『ふはははは。いいから、当ててみろ?お前なら簡単に分かるはずだ』

セイバー「……」

『どうやら、分からないと見える。いいだろう、そこまで渇望されては我の名の傷を残すというのものだ』

セイバー「……」

『いいか!!よぉくきけぇ!!!最初の一文字は『ギ』!!いいか!!ギ、だぞ!?』

セイバー「ギ……?」

『そうだ?もう分かるな?ほれ、答えてみよ?』

セイバー「さようなら」

『え―――』

ガチャン

セイバー「もう勘弁してください……」

リリリリン……!!!

セイバー「……っ」ビクッ

セイバー「……は、はい?衛宮……ですが?」

凛『セイバー?どうしたの?声が若干震えてたけど』

セイバー「あぁ……リン……よかった」

凛『どうしたのよ?変なセイバーね』

セイバー「いえ。それで用件は?」

凛『ああ。今日はそっちにいけそうにないから、ご飯はいらないって士郎に伝えてくれる?』

セイバー「わかりました」

凛『じゃあ、よろしくぅ』

セイバー「はい」ガチャン

セイバー「はぁ……」

リリリン……

セイバー「……はい?」

『我―――』

ガチャン

セイバー「……誰だ……!!!」

セイバー「どうする……なんとかして……撃退する方法を考えないと……」オロオロ